くおりお設立の経緯

    介護福祉士として働く中で、理想とかけ離れた現場に幾度となく直面し、非常に歯がゆく、 残念な思いをして参りました。
 現状の福祉業界の職員の水準は決して高いものとは言えません。 厚生労働省のデータによれば、資格保有者従事者数(介護の資格を持って働いている人)は全体の約6割です。 つまり、介護の専門知識・技術を持たない人が4割もいるというのが今の介護の現状なのです。 また、介護職に対する「きつい」「低賃金」「将来性の無さ」というマイナスイメージは非常に大きく、これが、 新たな介護職の人材確保を阻害する要因となっている、という指摘があります。
 私は、介護職のマイナス要因を改善する為に、まず、職員が働きやすい労働環境の整備をしようと考えました。 労働に見合った給与体制作り、知識・技術を研修によって学び、更なるケアの質向上を目指し、また、 早出残業ゼロの為に職員が連携し、一人ひとりの職員が個の時間を大切に出来るような環境になって欲しいと考えます。 職員の労働条件の改善によって、職員のモチベーションの向上と有為の人材の確保、 ひいては利用者様へのサービス向上が期待できます。

 くおりおは、利用者様それぞれの立場を考えた支援を提供することで利用者様が楽しいと思える場を作り、更には、 ご家族の皆様がリフレッシュして頂ける機会を作るお手伝いができたら、という思いから、ご賛同頂ける方を募り、 設立された法人です。


   

「くおりお」とは

    イタリア語でcuoreクオーレ「心・情」、ioイーオ「私」をアレンジして組み合わせて造った言葉で実際には存在しな い言葉です。
 「くおりお」には、職員と利用者様、地域の皆様、そしてこれからそらまめでお会いする方々と一緒に色々な物を造り 築き上げ、これから拡がっていく繋がりを大切にし感謝を忘れないという思いが込められています。